ペポちゃんの飼い主さんからの伝言

犬とその同居人さんからの転載です






ペポについて
頭はとてもいい子でした。2ヶ月くらいで、トイレを完全に
マスターできました。
 叱られても全然こたえない様な根性のすわった子でした。
そして、とても人見知りでしたが、10ヶ月目くらいで、やっと
私の事を認めてくれる様になりました。
 私は、犬の躾に関しては素人なので、特にあれやこれやと教え
た訳ではありませんでしたが、一度、私を家族として認めてくれ
ると、今度は、とことん慕ってくれる様な、自分からもすすんで
おうちのルールを覚えてくれる様な、そんな健気な所がペポには
ありました。
 いたずらも、全くやらなくなりました。 すぐ近くにおやつが
あっても、私が居なければ、決して、手を付けない様な子になり
ました。 特にしつけた訳ではないのに、決して、よその人から
は、食べ物をもらいませんでした。 お互いに、確かな信頼関係
を築く事が出来ていたと思います。

 ペポは、おうちに居るときは、朝から晩まで、ずっと私の事ば
かり見ていました。気になってしょうがない様子でした。いつも
私の様子を その視線で、追いかけてばかりいました。
 それに疲れると、こんどは、昔 自分が穴をあけたソファの上で
ごろんと仰向けになって、お腹を出して安心しきって、グーグー
とよく眠っていました。

よく夢を見る子でした。
 自分が生まれた山梨県の犬捨て山で、捕獲されたときの思い出
が、よほど怖かったのかも知れません。仰向けになったまま足を
パタパタ動かし、ク~ンクンと寝言をいい、何かから、一生懸命
に逃げようとしている、、そんな悪夢を見ている様子でした。
 そんなとき、私は、ペポをぎゅっと抱きしめて、いつも、こう
言いました。
「もう大丈夫なんだよ、ペポのことが大好きだよ、ずっとずっと
一緒に居ようね、、」って
ペポは目を覚まし、私の顔を見つめ、
「ありがとう、、ボクも大好きだよ、、とってもうれしいよ、、」
って、、いつも、答えてくれている様な気がしました。

 そんな事を、一日に何回も、繰り返していたように思います。

 明るく、楽しく、幸せで満たされていました。 毎日が、とても
充実していました。
 本当に幸せな時には、人間はその事に気付かない、、後になって
から初めて気付く、とよく言われます。
 しかし、ペポも私も、確かに そのとき、幸せを お互いに実感でき
ていたと思います。
 一生懸命に、噛み締める様に、一緒の時間を 大切に 分かち合って
過ごして来たと思います。

私には、もう何十年も前にうけた、深い心の傷がありました。
それはそれは酷く醜い、思い出すだけで、人生を辞めてしまいたく
なる様な、決して触れたくない、心の傷でした。
 何十年もの間、私は、その傷と共に苦しみながら生きてきました。
何十年かかっても、癒される事も無く、忘れる事もできず、
『一生死ぬまで、引きずって生きて行かなきゃならないんだなぁ』
と覚悟を決めて、ずっと生きて来ました。

 ところがです。

 ペポの悪戯やウンチと格闘しながらの数年間、彼の、自分の気持ち
に正直な、一生懸命に生きている姿を見ているうち、、ともに日々を
過ごして行くうちに、、
 『ハッ』と、ある日、自分が癒されている事実に気づきました。
知らず知らずのうちに、『癒し』などという言葉すら、忘れてしまう
程に、癒されてしまっている自分が、確かに、そこに居ました。
 何も考えずとも、その日その日を精一杯、生きて行く事が出来る様
になっていました。そして、また、明日からも頑張っていこうか、と
いう気分にさせてくれました。  心地よい疲れと、満足感で、毎日
グッスリ眠ることが出来る様になっていました。
 今更ながら、それがペポのお陰であった事をひしひしと感じます。
ペポは、世話してもらった事を、何倍にも何十倍にもして、ちゃんと
返してくれていたのです。

 書きながら、お恥ずかし限りですが、『この子は、もしかしたら神様
からの使いの者なのかも知れない、、』などと、よく空想したものです。
 『穢(けが)れの無さ』という点において、ペポは、私などよりも
遥かに、神様に近い存在でした。 それだけは、確かです。

 3年目くらいになると、健康状態も安定してきて、ペポは名実ともに
元気いっぱいとなりました。 アトピーも生活環境の改善で見事克服で
きました。毛並みも色も見違える程に、良くなり、食事の工夫で、食欲
も安定し、快便&快食でした。 病気ひとつしない健康体となりました。
 ワンちゃんだって、人と同じ、成長段階に個体差があり、努力によって
体質も変えられるんだなぁ、、という事を、初めて知りました。
 あんなに いたずら坊主だったのに、訪ねてくれる人々は、みな、口を
揃えて、「おとなしくて、落ち着きのある、いいワンちゃんですねえ」と
言って下さいました。
 お留守番も、昔はよく帰宅すると泥棒が入った後の様になっていたもの
ですが、 この頃になると、何時間でも、ときには、何十時間でも、じっ
といい子で、私の帰りを待てる様になりました。

 100%の喜びを表現しながら、思いっきり駆け寄って来て、私の顔を
一生懸命ペロペロなめ回す、そんな最高のお出迎えをしてくれる ペポ、、、

 そんなペポの姿を、もう 何十回、何百回、思い出した事でしょうか。

  

、、、、、以上、飼い主様から、本日送られてきたメールです

by fuchigorououkoku | 2010-05-20 06:56 | 探しています!